ファクタリングと法律

2020年12月19日

違法な「給与ファクタリング」や、ファクタリングを装ったヤミ金融業者が摘発され世間を賑わせたことから、「ファクタリング自体も違法ではないか」と心配する人もいらっしゃいます。本記事では、ファクタリングが違法だと思われてしまう理由を紹介した上で、ファクタリングの合法性の根拠となる改正民法についても解説していきます。

この記事のポイント
  • ファクタリングは違法ではない
  • 違法だと思われているのは給与ファクタリングや悪質な業者の所業が原因で生まれた誤解
  • 許認可が不要で手数料に法的な規制が少ないため、悪質な業者も混じっている
  • 利用者は優良業者を見極める必要がある

ファクタリングが違法だと考えられてしまう理由

「給与ファクタリング」が違法だと判断されたり、ファクタリングを装ったヤミ金融業者が摘発されたりしたことから「ファクタリング自体が違法ではないか」と言われることがあります。しかし入金されるまでに期間がある売掛債権(売掛金)を現金化するファクタリングは法律上、まったく問題はありません。一般社団法人 日本ファクタリング業協会というファクタリングの自主規制団体も存在し、金融庁や警察とも情報交換を行って運営されています。

理由1給与ファクタリングが違法と判断された

個人(労働者)が使用者に対して有する賃金債権について、労働者が賃金の支払を受ける前にそれを他に譲渡した場合においても、その支払については労働基準法(昭和 22 年法律第 49 号)第 24 条第1項が適用され、使用者は直接労働者に対し賃金を支払 わなければならず、したがって、その賃金債権の譲受人は自ら使用者に対してその支払 を求めることは許されないとの同法の解釈を前提とすると、照会に係るスキーム(個人 (労働者)が使用者に対して有する賃金債権を買い取って金銭を交付し、当該個人を通 じて当該債権に係る資金の回収を行うこと。)においては、いかなる場合であっても賃 金債権の譲受人が自ら使用者に対してその支払を求めることはできず、賃金債権の譲受 人は、常に労働者に対してその支払を求めることとなると考えられる。 そのため、照会に係るスキームにおいては、賃金債権の譲受人から労働者への金銭の 交付だけでなく、賃金債権の譲受人による労働者からの資金の回収を含めた資金移転の システムが構築されているということができ、当該スキームは、経済的に貸付け(金銭 の交付と返還の約束が行われているもの。)と同様の機能を有しているものと考えられ ることから、貸金業法(昭和 58 年法律第 32 号)第2条第1項の「手形の割引、売渡担 保その他これらに類する方法」に該当すると考えられる。 したがって、照会に係るスキームを業として行うものは、同項の「貸金業」に該当す ると考えられる。

出典:金融庁における一般的な法令解釈に係る書面照会手続(回答書)

売掛金を買い取るファクタリングと似たビジネスモデルに、従業員個人の給料を売掛金とみなし、それを買い取って給料日前に現金化する「給与ファクタリング」と呼ばれるサービスがありました。しかし、上記の文章にもあるように金融庁によって「貸金業」とみなすと判断が出されており、現在はキャッシングやカードローンと同一に扱われます。

この「給与ファクタリング」は、企業の資金調達手段であるファクタリングの仕組みを個人の給与に当てはめたものであるため「ファクタリング」を名乗っていますが、「個人から手数料を取って給料を前払いするサービス」であるため借金とみなされます。
そのために「給与ファクタリング」を行う事業者は貸金業とされ、貸金業登録をせずに「給与ファクタリング(=融資)」を行うことは違法となります。

■「給与ファクタリング」に対する金融庁の見解
一般的な法令解釈に係る書面照会手続 照会文書
一般的な法令解釈に係る書面照会手続 回答文書

2020年10月13日には、「給与ファクタリング」を行っていたヤミ金融業者が貸金業法違反(無登録営業)容疑で逮捕された事件も発生しています。

理由2ファクタリングを装ったヤミ金融がいる

売掛金を買い取るのではなく、ただ金銭を貸し付けるだけなのにファクタリングを装い営業していたヤミ金融業者も存在しています。2017年5月にはファクタリング業者を装い金銭を貸付け、法定上限の50倍もの金利を取っていたヤミ金融業者が貸金業法違反および出資法違反によって逮捕されています。

その際、「ファクタリング業者が逮捕」とニュースで報じられたため、経営者の間では「ファクタリング=違法」というイメージが付いてしまいました。その結果、ファクタリング取引自体が敬遠されがちとなってしまったわけです。

しかし、逮捕されたヤミ金融業者はファクタリングを装っていただけ。ファクタリングではなく、実態は法定上限を超えた金利を取り金銭を貸していただけです。そのため、ビジネスモデルでいえば融資という形になります。ファクタリングは売掛金を買い取り、売掛金から手数料数%を引いた金額を利用企業に支払うというビジネスモデルを取っています。このように、融資とファクタリングとではビジネスモデルがまったく異なります。

理由3手数料の上限がないため誤解されやすい

ファクタリングは貸金業ではありませんので、利息制限法の制約を受けません。そのため、法定金利を超えた手数料を設定しても違法ではありません。ただし、この内容はあまり知られていないために、ヤミ金融業者と誤解されることもあります。

ファクタリングの手数料は、ファクタリング業者が負うリスクにより変動します。売掛先の経営状態が悪いようであれば売掛金を回収できないリスクが生じますから、手数料も高くなりがちとなります。

そのために手数料を高く設定されたとしても合法ではありますが、それでも著しく高い手数料を取るファクタリング業者は悪徳業者だといえるでしょう。

理由4ファクタリングが合法である法的根拠

ファクタリングに似た手形割引には手形法という専用の法律が存在していますが、ファクタリング自体には規定したり規制したりする専用の法律は存在しません。しかし、ファクタリングの根拠となる民法は存在します。

その根拠となるのは、当事者の一方がある財産権を相手方に移転することを約し、相手方がこれに対してその代金を支払うことを約することによって、その効力を生ずると売買契約について規定した民法第555条と、当事者の一方が種類、品質および数量の同じ物をもって返還をすることを約して相手方から金銭その他の物を受け取ることによって、その効力を生ずると消費貸借のことを規定した民法第587条です。

とくに、「2社間ファクタリング」は売掛債権を譲渡し金銭という対価を得るため、民法第587条の売買契約に該当します。

また、2017年5月には改正民法が成立しました。そこでは、債権譲渡に関する民法も改正されています。具体的には、債券の譲渡性を規定した民法第466条と、指名債権の譲渡の対抗要件を規定した民法第467条、指名債権の譲渡における債務者の抗弁について規定した民法第468条、指図債権の譲渡は、その証書に譲渡の裏書をして譲受人に交付しなければ債務者その他の第三者に対抗することができないとした民法第469条です。

そのうち、改正民法466条2項では債権譲渡の禁止が規定されていても債権譲渡が成立すると規定されています。このような根拠があることから、譲渡制限特約に反する売掛債権の譲渡についても原則として有効としています。譲渡制限特約がある売掛債権でもファクタリングを利用できるわけです。

このように民法で規定されていることからもファクタリングは合法だということができます。

結論ファクタリングは違法ではないが悪質な業者が混じっている

ファクタリングに似たビジネスモデルである「給与ファクタリング」が金融庁にも違法とされたことや、ファクタリングを騙ったヤミ金融業者が摘発されたことが報じられたことをきっかけに、ファクタリング自体が違法だと誤認されるようになりました。

また、ファクタリングは許認可が不要なビジネスであるために、高額な手数料を取る悪質業者が存在しています。そのことから、グレーなイメージも付くようになってしまいました。

しかしファクタリングは民法にその存在根拠を持つ合法的なサービスです。そのため、優良業者を選ぶことで安心して利用していくことができます。当サイトを運営する株式会社ファインアクターは、低い手数料と迅速な対応で多くの顧客から支持されています。

ファクタリング業者選びで注意したいポイント

安心安全なファクタリング会社を見極める主なポイントを4つご紹介します。

  • 手数料の金額
    →数十%の手数料を取る業者は危険です。
  • 後から追加の費用を請求されないか
    →安い手数料で釣って後から追加費用を請求するのは悪徳業者の手口です。
  • 債権の一部を買い取ることを謳っていないか
    →債権の一部を買い取ることは貸金業に該当します。
  • 債権の買取ではなく貸付を提案していないか
    →買取を装って貸付をするのは闇金融の手口なのでそのような業者は避けましょう。

ファクタリング会社を選ぶ際はまず上記4つを確認しましょう。
また、詳しい注意点は以下の記事にまとめていますのでご参照ください。

まとめファクタリングをよく理解して安心な業者を選びましょう

ファクタリングにはたくさんのメリットがありますが、デメリットもあるため正しく理解して利用しなければ失敗します。特に無計画な利用はさらなる資金繰りの悪化を招くことになるため、正しい知識を身につけることが大切です。

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