2020年12月19日
資金繰りに悩んでいる企業にとって、売掛債権(売掛金)が回収できなかったり、売掛金の現金化までの期日が遅かったりするとその企業の存続に関わってきます。その売掛金を企業から買い取り、早期現金化によって資金繰りに苦しむ企業をサポートするサービスがファクタリングです。本記事では、ファクタリングの仕組みをわかりやすく解説していきます。
- 買取型のファクタリングと補償型のファクタリングの2種類がある
- 買取型のファクタリングには2社間ファクタリングと3社間ファクタリングがある
- 2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの違いは取引先が関わる(=知られる)か否か
ポイントファクタリングは2種類ある
売掛金を買い取るファクタリングには、2種類の方法があります。ファクタリング業者が売掛金を直接買い取ってくれる「買取ファクタリング」と、取引先が倒産するなどで売掛金が回収できなくなった際に保証会社が保証金を支払ってくれる「保証ファクタリング」です。
タイプ1売掛金を買い取るファクタリング
2社間ファクタリング
3社間ファクタリング
自社で保有している売掛金をファクタリング業者に売却して資金を調達する方法は「買取ファクタリング」と呼ばれています。この方法は「請求書買取」と呼ばれることもあります。
具体的な方法としては、売掛金をファクタリング業者が買い取り、その売掛金からファクタリング業者が手数料を差し引いた金額が入金されます。売掛先の信用力が審査の対象となりますので、担保を提供する必要ははありません。そこで、中小企業でも審査には通りやすくなっています。
一般的にファクタリングといえば、この「買取ファクタリング」を指します。
「買取ファクタリング」はさらに「2社間ファクタリング「3社間ファクタリング」の2つに別れていますが、こちらは後述します。
タイプ2売掛金の回収を保証するファクタリング
万一、取引先の倒産などで売掛金が回収できなくなったとき、保証会社であるファクタリング業者が保証金を支払ってくれる仕組みが「保証ファクタリング」です。保険のような仕組みで資金繰りを改善する方法です。
保証の枠はファクタリング業者が取引先である売掛先の信用調査をして決めます。その保証の枠内の金額であれば、売掛債権の保証をしてくれます。
「保証ファクタリング」には、売掛金が回収不能になって初めて保証金を受けることができますが、支払い遅延でも保証金が受けれるタイプも存在します。
重要売掛金を買い取るファクタリングの種類
ファクタリング」にも、2つの種類が存在します。ファクタリングの利用企業とファクタリング業者の2社間で売掛金回収の契約をする「2社間ファクタリング」と、ファクタリング利用企業とファクタリング業者に加え売掛先の3社が合意して契約をする「3社間ファクタリング」です。
この違いはファクタリング業者を選ぶ際の重要なポイントになりますので、必ず確認してください。
2社間ファクタリング
- 申し込み
- ヒアリング&審査
- 契約・入金
- 売掛金引き渡し(入金後)
「売掛金をできるだけ早期に現金化したい」という際に利用される方法です。
ファクタリングの利用企業とファクタリング業者の2社間での契約のため、債権譲渡登記が必要なく売掛先にファクタリングの利用を通知されることがありません。
したがって、取引関係の悪化を心配せずに利用できます。
具体的な流れとしては、まずファクタリング業者に売掛金譲渡の申し込みをします。その後、ファクタリング利用企業に対してヒアリングが行われ審査の手続きに入ります。その審査が通れば、ファクタリング利用企業に売掛金相当額から手数料(売掛金の数%)を引いた買取金が支払われます。
ファクタリング利用企業は売掛金の債権者のままですので、期日になったら売掛先から売掛金が入金されます。入金されたらすぐに、ファクタリング業者に売掛金を送金し、入金確認後に取引完了となります。
2社間ファクタリングのメリット
- 取引先に通知されない
買い取った売掛金を利用者を経由してファクタリング業者に入金するため、取引先への通知が不要でバレる心配もありません。 - 手続きが早い(最短即日)
取引先との協議が不要な分、審査にかかる時間が短く手続きが早いのも メリットです。最短で即日・翌日の入金に対応している業者もあります。
当サイトを運営する株式会社ファインアクターの2社間ファクタリングは最短60分で審査、即日入金を行っています。
2社間ファクタリングのデメリット
- 手数料が比較的高い
売掛先から直接入金を受けられない、ファクタリング業者にとってリスクの高い取引になるため、後述する3社間ファクタリングと比較して手数料率が高くなるのがデメリットです。ただし、何度か取引をして実績を作れば手数料率は引き下げられることが多いです。 - ファクタリング業者に入金する手間がかかる
資金調達をした後、期日通りに入金された売掛金をファクタリング業者に入金する作業が発生します。
メリットとデメリットを更に詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

3社間ファクタリング
- 取引先へ打診
- 申し込み
- ヒアリング&審査
- 契約・入金
売掛金をファクタリング業者に譲渡して代金が利用者に支払われるのは「2社間ファクタリング」と同じです。違いは債権者がファクタリング業者になることです。そのため法務局で債権譲渡登記を行う必要があり、債権はファクタリング利用企業からファクタリング業者に移ります。
具体的な流れとしては、取引先である売掛先へ「3社間ファクタリング」を行うことを打診します。売掛先から「3社間ファクタリング」の承諾を得られたら、ファクタリング業者に「3社間ファクタリング」の申し込みを行います。
その後、ファクタリング利用企業に対してヒアリングが行われ審査の手続きに入ります。その審査に通れば、ファクタリング利用企業に売掛金相当額から手数料(売掛金の数%)を引いた買取金が支払われます。売掛金の期日が到来した際には売掛先から直接ファクタリング業者に売掛金が入金されます。
3社間での合意形成が必要なため手間がかかりますが、「2社間ファクタリング」よりも手数料を低く抑えることができます。
3社間ファクタリングのメリット
- 手数料が比較的安い
売掛先からファクタリング業者に直接入金が行われる、ファクタリング業者にとってリスクの少ない取引であるため、2社間ファクタリングと比較して手数料が安いです。 - 売掛金の管理が不要
売掛金は売掛先がファクタリング業者に直接入金するため、仲介する手間がかかりません。
3社間ファクタリングのデメリット
- 取引先に知られる
3社間ファクタリングでは売掛先から売掛金をファクタリング業者に直接振り込んでもらう必要があるため、必ず取引先に通知が行きます。よって、取引先からの同意が得られない場合には利用できません。 - 2社間ファクタリングより時間がかかる
取引先と協議する時間が発生するため、2社間ファクタリングより資金調達から入金までに時間がかかります。
よほどスムーズに話が進んだ場合を除き、即日や翌日の入金は不可能だとお考えください。
メリットとデメリットを更に詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

まとめ絶対に抑えておきたいポイント
最後にここまでの内容で絶対に抑えておくべきポイントをまとめておきます。
買取型ファクタリングと保証型ファクタリング比較
サービス内容 | |
---|---|
買取型ファクタリング | 売掛債権(売掛金)を買い取ることで早期に現金化できる。資金調達を目的としたサービス。 |
保証型ファクタリング | 売掛金が回収できなくなった際に、その売掛先に変わって売掛金の支払いを行う。万が一に備えた保証を提供するサービス。 |
2社間ファクタリングと3社間ファクタリング比較
メリット | デメリット | |
---|---|---|
2社間ファクタリング (取引先への相談=不要) |
1.取引先に知られない2.手続きが早い(最短即日~) | 1.3社間取引より手数料が高い2.後でファクタリング業者に売掛金を入金する手間がかかる |
3社間ファクタリング (取引先への相談=必要) |
1.2社間より手数料が安い2.売掛金の管理が不要 | 1.取引先に知られる2.取引先との協議する時間が必要 |
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